多摩獣医科病院のブログ

デリケートな小動物を動物病院で診察してもらうときの注意点とは?

デリケートな小動物を動物病院で診察してもらうときの注意点とは?

 

日本での人気のペットといえば犬や猫ですが、最近では小動物をペットにする人も増えています。しかし、小動物は犬や猫と比べて情報量が少なく、飼育を始めたもののどんなことに気をつければよいのか分からないという人もいらっしゃいます。

本記事では、小動物を動物病院で診察してもらうときの注意点と小動物を飼育する上での注意点を動物別にまとめました。

小動物は繊細でデリケート

日本における代表的な小動物としてうさぎやモルモットがあります。人見知りは激しいですが、慣れると飼い主に甘えてくるしぐさに愛くるしいと感じる人も多いでしょう。ただし、そうした小動物は繊細でデリケートです。そのため、犬や猫と比べると飼育に難しいともいわれています。

国内では小動物を扱う動物病院も増えていますが、生態についてはまだまだ解明がなされていないのが現状です。そのため、多くの研究機関で小動物の生態に関する研究が行われています。

小動物が体調を崩したら早めの診察が重要

小動物が体調を崩したときにはすぐに動物病院で診察してもらいましょう。ここで、気をつけなければならないことが、動物病院に連れて行くタイミングです。

小動物は犬や猫よりもデリケートです。そのため、ちょっとした病気が致命的になることもあるので、十分に注意しなければなりません。小動物たちの様子が普段と違うと感じたら、すぐに動物病院へ行きましょう。

「少し様子を見てみよう」「食欲はあるから大丈夫だろう」と考えて放っておいてしまうと、症状がますます悪化して、最悪の場合には命を落としてしまうこともあります。動物病院で最善の治療を受けるためにも、小動物に対する気遣いを忘れないようにしましょう。

小動物の飼育で注意したいポイント

小動物たちも大切な家族の一員です。そのため、体調を崩したら動物病院に連れて行くのではなく、普段から小動物へのケアを行うようにしましょう。注意するポイントに気をつけることで、長く一緒暮らせることにつながります。

うさぎ

自然界には、ヘビやキツネ、トンビやタカなどうさぎの天敵がたくさんいます。うさぎは敵から逃げる動物なので、なかなか弱みを見せない性質があります。そのため、うさぎの調子が悪いと思ったときには、予想以上に深刻な場合もあるので注意しましょう。

特に注意しておきたいのはうんちです。うさぎはコロコロとした丸いうんちをしますが、ストレスを抱えていたり、食中毒になったりするとやわらかいうんちを出すこともあります。朝の時間帯にやわらかいうんちを出す場合には問題ありませんが、昼間や夜になってもやわらかいうんちが続いていたりすると下痢をしている可能性があるので注意しましょう。また、うんちが極端に小さくなった場合は胃腸の問題を抱えていることもあるので、すぐに動物病院で診察してもらいましょう。

モルモット

モルモットには20本の歯があります。モルモットの歯は一生伸び続けるので、定期的に歯をカットするようにしましょう。歯を伸ばしたままにすると病気にかかる可能性が高くなるので注意が必要です。特に奥歯については外からは見えにくいので気をつけましょう。奥歯が伸び過ぎると食欲不振につながることもあります。

モルモットを飼育するときには清掃が欠かせません。モルモットはトイレを覚えない動物です。また、モルモットのうんちはかなり臭うので、汚れたらすぐに掃除してあげましょう。休日などには、ゲージを日光で消毒することがおすすめです。

ハムスター

ハムスターは乾燥した地域で生活している動物です。そのため、特に夏の時期は体調を崩さないように注意しましょう。身体が小さいので、熱中症にかかってしまうと命を落としてしまう危険もあります。

また、ハムスターは犬や猫とは違い、予防接種を受けることができません。そのため、病気に気づいたときにはすでに手遅れということもあるので注意しましょう。普段からハムスターの異変に気づくことができるように、愛情を注ぎながら飼育することが大切です。

フェレット

フェレットはとてもストレスを感じやすい動物です。そのため、ストレスをため込まないように、1日1回はゲージの外で遊ばせましょう。ただし、フェレットは異物を飲み込んで詰まらせてしまうことがあるので、必ず一緒に遊んでください。

フェレットは消化器官が短い動物です。そのため、一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、消化によいものを少しずつ与えることが大切です。旅行などで数日間外出するときは、適度に食べ物を与えることができないので、動物病院やペットホテルに預けるようにしましょう。

まとめ

小動物がいつまでも健康で暮らすためには、飼い主による普段からのケアが大切です。大きな異変に気づいたときに動物病院に連れて行くのではなく、食事やトイレでのちょっとしたしぐさから異変に気づけることを目指しましょう。また、病気にかかっていないかをチェックするために、定期的に動物病院で診てもらうことも重要です。

神奈川県川崎市にある「多摩獣医科病院」では、うさぎをはじめ、小動物の診察も行っています。ペットについて気になることや心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。