ノミ、マダニの予防をして猫、犬の健康を維持しよう！

犬、猫に寄生する虫

ノミやマダニは犬、猫に寄生する厄介な虫です。ただ寄生するだけであれば問題はありません。これらの害虫は犬、猫に寄生をして感染症やさまざまな病気を引き起こす原因になっているといわれています。また犬、猫にかかわらず人間にも被害を与えることがあるため、家の中で発生した場合は完全に駆除されるまで神経を使わなければならない厄介なものです。

ノミの影響

ノミが犬や猫に寄生した場合、次のような症状があります。

直接的な被害

ノミに寄生されてしまった犬、猫は体中にかゆみが回ります。特に耳の裏など手の届く場所は引っ掻く回数が多くなり最終的に皮膚炎や湿疹を起こしてしまいます。肌の弱い犬、猫であれば治療に長期かかってしまうこともあります。また、ノミは宿主の血を吸って成長するので寄生された犬、猫が貧血を起こす可能性があります。いつも以上に体中を舐め回す、耳の裏を気にする様子が多くなったらノミの寄生を疑うようにしましょう。

間接的な被害

ノミは直接的な被害だけでなく間接的な被害もあります。ノミの死骸やノミ自体を口の中に入れると場合によっては「条虫症（サナダ虫）」に感染してしまう可能性があります。特に犬の場合は条虫症に感染するケースが多く、下痢や食欲不振などの症状が突然みられたら、ただちに動物病院で診察するようにしましょう。

マダニの被害

マダニはノミのようなかゆみよりも感染症に気をつける必要があります。特にマダニは他の動物の菌を媒介させる可能性がありますので、病気にかかるリスクが高くなります。特にマダニが感染させるといわれている病気は犬パペシア症です。この病気に感染すると貧血、発熱、食欲不振などを起こしてしまう可能性があります。マダニに感染してもある程度時間が経過しないと飼い主が気づかないケースもありますので、飼い主さんは常日頃から予防をしておく必要があります。

対策をするには

このようなノミ、マダニを予防するためにはどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。飼い主さんができる対処方法を紹介していきましょう。

専用の予防薬を飲ませる

ノミやマダニは外に出た時に感染する可能性がありますので、外に出す動物には予防薬を定期的に飲ませるようにしましょう。動物病院で予防用の薬を販売しています。餌と一緒に食べさせて摂取させます。散歩に行く犬など、このような薬を食べさせることで予防をするように心がけましょう。

発覚してからでは対応が遅い

ノミやマダニに感染してからでは対応が遅いとされています。仮に感染したからといってノミを駆除するためのクシなどで対応をしても全てのノミやマダニを除去することができるわけではありません。発覚してから完治するまで長期間になり期間中は食事や行動制限もかかってしまうので健康を保つためにも常に予防を行うようにしましょう。

清潔な状態を保つ

ノミ、マダニは小さい生き物なので家の中にいても気づかないことがあります。また汚い場所に発生する確率が高いので一日1回はダニを死滅させるような駆除剤をまくようにしましょう。この時、ペットが薬を間違って舐めてしまう可能性がありますので、駆除剤をまいたあとのフロアに入れないような工夫をしてください。常に清潔な状態を保つことができれば、ノミ、マダニの感染を防ぐだけでなく感染症からも防ぐことができますので、犬、猫が生活しているエリアは清潔に保つようにしましょう。

ノミ、マダニに寄生されたら

ノミ、マダニに寄生されたことがわかったらすぐに動物病院に連れて行ってください。ペットショップなどでノミ、マダニなどの駆除用の餌などが販売されていますが、動物病院に比べると効果が薄いのでかえって治療期間が長くなってしまうことがあります。動物病院では医師の処方で専用の薬を投与することができますので、一気に死滅させることが可能です。

まとめ

ノミ、マダニは他の感染症と異なり突然かかる厄介な病気です。寄生されると犬だけでなく人間にも影響を与えてしまうことがありますので、今回紹介したような方法で常日頃からケアをするようにしましょう。リスクを回避するためにも動物病院で定期検診をすることをおすすめします。

「多摩獣医科病院」ではノミ、マダニ予防治療も行っております。またノミ、マダニは早めの対応が肝心です。ぜひ川崎市でペットを飼っている方は当院にお越しください。