多摩獣医科病院のブログ

動物病院で救急診療を受ける! 救急診療が必要なケースを紹介 

動物病院で救急診療を受ける! 救急診療が必要なケースを紹介 

 

愛するペットといつまでも一緒に暮らすためには、ペットの体調管理に気を配ることが大切です。しかし、それでもときには病気にかかったりケガをしたりもします。そのようなときは、飼い主が落ち着いて行動し、ペットを動物病院に連れてあげるなど、落ち着いた行動が重要です。今回は急な病気やケガのときに役立つ救急診療について紹介します。さらに、救急診療を受ける前や受けるときに必要なことについてもまとめていますので、ペットと一緒に暮らしている人は参考にしてください。

動物病院の救急診療とは

動物病院では通常の診察のほかに、救急診療を行っているところもあります。救急診療とは、ペットたちが急に体調を崩したり、ケガをしたりしたときに初期治療を施すことです。適切な初期治療を施すことで命を取り留め、安定した状態を保つことができます。ペットの様子がいつもと違うと感じたときにはすぐに救急診療を受けるようにしましょう。

救急診療を受けたほうがよいケース

救急診療を受けたほうがよいケース以下のパターンが考えられます。

  • 血便をしている、もしくは血の混じった尿をしているとき
  • けいれんをしている、もしくは気を失っているとき
  • チョコレートやタマネギ、針やピアスなどの中毒物質を摂取したとき
  • 頭や胸、腹に大きな外傷があるとき
  • 呼吸がいつもと違う、または時々息が止まっている
  • 交通事故に遭遇した
  • 排便の姿勢をとっているものの便が出ない

救急診療には昼間と夜間がある

救急診療には昼間と夜間の2種類があります。治療の内容についてはどちらも同じですが、夜間の救急診療については、来院の前に電話での連絡をお願いしているところもあるので注意しましょう。また動物病院によっては、人員や勤務体系の理由で夜間の救急診療を行っていないところもあります。

急に体調を崩したときやケガをしたときにできること

ペットの容態が悪くなったときは、急いで動物病院に連れて行くことが大切です。ペットだけでなく飼い主さんも慌ててしまいがちですが、可能な限り落ち着いて応急処置を行うようにしましょう。応急処置の方法は以下のとおりです。

呼吸を確かめる

ペットの体調を急に悪化したときは、最初に呼吸を確認します。呼吸をしていない場合は、口を開いてのどの奥に食べ物や異物が詰まっていないかを確認しましょう。異物などが引っかかっているときは、取り除いてあげてください。

人工呼吸をする

呼吸をしていないようであれば人工呼吸をしてあげましょう。その際に心臓が止まっている場合には、心臓マッサージもします。

薬を投与する

普段から心臓などに疾患があり、動物病院で薬の処方をしてもらっている場合には、すぐに薬を飲ませてあげましょう。いざというときのために、あらかじめ薬の処方の仕方を動物病院で聞いておくことが大切です。

ペットが感電したとき

興味本位で電化製品のコードにかみついたことで、感電をしてしまうペットがいます。そのようなときでも慌てずに行動しましょう。

まず、かみついたコードをコンセントから抜いて電気を止めましょう。その後、ペットの呼吸を確かめて、呼吸が止まっているときには人工呼吸や心臓マッサージを行います。意識や呼吸のあるペットでも、感電によって口の中がやけどしていることもあります。そのため、大丈夫そうに見えても、必ず動物病院で診察してもらいましょう。

救急診療をスムーズに受けるために普段から行っておきたいこと

頻繁に救急診療を受けることはないものですが、だからと言っていざというときのために備えをしておくことは大切です。スムーズな診察を受けるために行っておくべきこととして以下の2つがあります。

夜間や休日でも診療を行っている動物病院を見つけておく

ペットの体調が悪化したときには、かかりつけの動物病院で診てもらうのが一番ですが、夜間や休日などは休診しているところもあります。そのため、時間外でも対応してもらえる動物病院をあらかじめ見つけておきましょう。

ペットの詳細な記録をつけておく

適切な救急診療を受けるために必要なこととして、飼い主からの詳細な情報があります。ペットについての詳細な情報を伝えれば、獣医師は体調が悪化した原因を突き止めやすくなるでしょう。獣医師が必要とする情報には以下のものがあります。

  • 体調が急変した詳しい症状
  • 体調の急変やケガをしたときの時刻
  • 思いあたる原因
  • 下痢の有無
  • 食欲や排便の有無

また、普段から食べているペットフードや一日に食べる量も大切な情報です。あらかじめ写真で残しておけば、緊急事態のときでも獣医師に説明しやすくなるでしょう。

まとめ

病気やケガは突発的に起こるものですが、普段から備えをしておけば慌てずに対処できます。応急処置の方法を覚えておいたり、夜間や休日でも診療を行っている動物病院を見つけておいて電話番号を控えておいたりしておくことは大切です。

また、ペットの体調の急変を防ぐための方法として、健康診断を受けておきましょう。定期的に健康状態をチェックしておけば、病気の予防ができます。

神奈川県川崎市宮前区にある「多摩獣医科病院」では、一般診療や往診を行っています。飼い主とペットが安全で健康に暮らすためのお手伝いをしていますので、ぜひホームドクターとして当院をお選びください。