多摩獣医科病院のブログ

散歩中や外飼いのペットを怪我から守る方法を紹介

散歩中や外飼いのペットを怪我から守る方法を紹介

 

ペットを散歩させたり、外で飼ったりするには、事故などで怪我をしないための予防策が重要です。飼い主が少し油断しただけで、ペットは思わぬ行動を取り、事故のきっかけになるかもしれません。しかし、具体的にどのような対策を施せば充分かわからない人もいるでしょう。

 

本記事では、事故が想定されるシチュエーション別に、ペットの怪我を防ぐ手立てを紹介します。これを読むことで、外での不測の事故からペットを守る術がわかるでしょう。

動物の飛び出し事故を起こさないように注意しよう

動物を外に出している最中におそれるべきなのは、飛び出しによる交通事故です。散歩や外飼いの最中はペットが飼い主の届く範囲を抜け出さないように配慮しましょう。

 

飛び出したペットが車にひかれるケースがある

外飼いだったり、散歩中に飼い主の手から離れてしまってペットが外に飛び出したりした結果、車にひかれるなどの交通事故にいたるケースがあります。車にぶつけられた衝撃を受ければ、骨折だけでなく臓器などの損傷も想定されるので、ただちに動物病院へ運ぶ必要が出ます。

 

自転車や人との衝突の可能性も

車やバイクだけでなく、自転車や人とぶつかって、双方が怪我にいたるケースも想定されます。このとき飼い主の手を離れた状態で事故が発生すると、相手側の怪我の補償を飼い主が負う可能性さえあるので要注意です。

 

ペットの交通事故対策に有効な手段は?

ペットが交通事故に遭うと、生命に関わる怪我の可能性も考えられます。不測の事態を防止する意味合いでも、厳重な予防策が必須です。

 

リードを装着するなどして飼い主から離れないようにする

散歩をさせるときや外飼いする際は、必ずペットの体にリードを装着しましょう。うさぎなどの小動物を外飼いするときは、ケージに入れておき、勝手に抜け出させないように扉などの管理も大切です。

 

散歩中は必ずリードをつかんでおき、犬の動きを常にコントロールできる状態にしておきましょう。油断して犬が飼い主を離れて走り出すと事故のリスクが上がるので要注意です。

 

放し飼いをするなら囲いを確かめよう

ドッグランやペット用の遊び場などで一時的に動物を放し飼いさせることも考えられます。その場合も囲いが充分に施されているかのチェックが大切です。囲いが低すぎたりするとペットがジャンプで超えてしまうおそれもあるので注意しましょう。

 

また遊び場では物に躓いて怪我をするケースもあるので、物が散らかっていたり、くぼみや石ころなどでいびつな地形になったりした場所はないかも要チェックです。

 

ペットがほかの動物から攻撃されることも

交通事故に限らず、散歩中などのペットがほかの動物に噛まれたり、ひっかかれたりして怪我をする可能性もあります。そうした場合は傷に対する応急処置が必要になります。動物によっては感染症などの病気を移されるなどで怖いと思う人もいるでしょう。以上からほかの動物から噛まれないための対策も重要です。

 

自身が飼うペットが動物に襲われる可能性がある

ペットを飼っていると、散歩中や遊び場で噛みつかれたり、ひっかかれたりするケースも考えられます。外にいる動物には凶暴な性格の持ち主もいると考えられ、襲撃されないように注意を払うことが大切です。相手側の攻撃で怪我を負った場合は、飼い主の相応の応急処置が大切とされます。

 

自身のペットが相手の動物に噛みつく可能性も

自身が飼っているペットが被害を受けるだけでなく、いきなり相手に噛みつきなどで襲いかかり、怪我を負わせるケースも考えられます。こちらが加害者になった場合は、相手側が受けた怪我に補償する必要も出るので気をつけなければなりません。

 

噛みつきによる怪我対策

動物は本能的に攻撃行動を取ることが想定されるため、怪我やトラブルが起きないように一定の配慮が大切です。

 

ほかの動物や人間との距離を確保する

ドッグランやレクリエーションなどでは、飼っているペットがほかともめないように、ほかの動物や人間との距離を保つことが大切です。遊び場全体の状況を確かめ、空いているスペースの広いところで遊ばせるなどしましょう。

 

トラブルが起きるサインを知ろう

厄介な動物とのトラブルを避けるためには、動物同士から見える前兆を知る必要があります。自身や相手のペットがにらみあう、吠える、唸るなどしていた場合は速やかに遠ざけましょう。ほかのペットのおもちゃに興味を持った場合も同様です。

 

ペットがほかの動物をしつこく追ったり、追われたりすることもあるので、常にトラブルになりそうな相手の動物をチェックし、危なくなったら遊び場を変えるなどで配慮しましょう。

 

まとめ 

ペットを散歩に連れていったり、外で一緒に遊んだりする習慣がある人は、怪我のリスクへの対応が重要です。怪我を未然に防ぐために飼い主の手からペットが離れないように対策をしたり、ほかの動物や人間からなるべく離れた場所で遊ばせるなどの配慮を行いましょう。

 

「多摩獣医科病院」では、散歩や外飼いの最中に発生した事故によるペットの怪我に対応しています。一般外来に限らず、動物のICUなども設けており、深刻な怪我にも対応します。ペットの怪我を解決したい場合は多摩獣医科病院へご相談ください。